しねしね談

無職のおっさんがなけなしの金を叩いてDVDを借り、夏休みでもないのに感想文を書いてしまいます。ジャンルは主に洋画と海外ドラマ、どちらも古いのが好きです。

映画や海外ドラマの感想いいながら『隙あらば自分語り』のブログです。

フリンマンが依願退職する、というか「させられる」数日前のことです。

この段階で、ws主任も辞めることが決まっていたのか? 決まっていたとして、それをワタシが知っていたのか?

その辺のことについては、ワタシの記憶も定かではありません。

しかし、その日の自分の心情を思い起こすと・・・ws主任が辞めること。決まっていたし、知ってもいたんでしょうね。


デイの送迎が終わったあとか、ミーティングが終わったあとかは忘れました。

ワタシはタバコを吸うために、喫煙室兼休憩所の男子更衣室に向かいました。

ドアを開けると、そこには・・・フリンマンとws主任のふたりがいたのです。他には誰もいない、ふたりっきりでした。

ワタシは思わず引き返そうとしました。しかしそのワタシを、ふたりは引き留めます。

「なんで逃げるんだよ!?(笑)」「そうよ、タバコ吸いに来たんでしょ?! 入んなさいよ。」

本当に、腕を掴まれて引き戻されるカタチで。

そしてどっちかがさっきまで座っていた、男子更衣室にひとつだけある丸イス。そのイスに、半ば強引に座らされました。

座ってるワタシの右にフリンマン、左にws主任が立っているのです。その変な状態というか気まずい状況で、ワタシは 仕方なくタバコを吸いました。


しばらく、3人とも無言でした。ワタシも居たたまれない気持ちでした。


何度も同じ話をして申し訳ないですが、『運命の輪』を回したのはワタシです。

あの西新での飲み会の日。

ビジンダーさん、あなたに近付こうとするフリンマンをws主任に方向転換させ、結果的にくっつけてしまったのは・・・このワタシなのです。

そのときはまさか、こんなことになろうとは・・・思いもしませんでした。


フリンマンが、沈黙を破りました。

「俺、もうすぐ辞めるんだけど・・・〇〇チくんはココでがんばってよ。」

ws主任も続きます。

「そうよ。そしていつか、いい人を見つけて・・・。」

「いや、それは・・・。」

「大丈夫だよ。」

フリンマンは、ワタシを諭すように言いました。

「〇〇チくん、いいところいっぱいある。それがわかる人、〇〇チくんのこと理解できる人と必ず出会うから。そんなもんだよ。」

「そうよ。だから・・・がんばんなさい。」


・・・どこかで聞いたような会話です。フリンマンとws主任のセリフ、入れ替わってはいますが。

そう、油山山荘です。西新のお店じゃないんですね。元はといえば油山山荘です。そこから始まった話なのです。

「獅子座の人生はドラマチック」。アホかと思われるかもしれませんが、まさにそれです。

最初に油山山荘でふたりに励まされ。そしていろんなことがあって、最後にまた同じような内容の言葉で励まされる。それで綺麗に完結する。

なんかもう、取って付けたような。出来過ぎた話だと思いませんか?


それはそうと・・・

申し訳ない。

このとき、そう思いました。

自分の行い。フリンマンとws主任をくっつけようとしたこと。

後悔しました。

もちろん仕方がなかったことです。過去記事に書いてあるように、ワタシはそうするしかなかったのです。

しかしこんな結果を招いたとなると。しかもそのふたりに、温かい励ましの言葉をいただいたとなると。

・・・さすがに後ろめたさというか。罪悪感を覚えます。

加えて、やはり「申し訳なかった」と。謝りたいくらいの気持ちにはなります。


そして。

ワタシがこのとき後悔した理由。実はフリンマンとws主任、このふたりのことだけではなかったのです。


余計なことをするべきじゃなかった。

フリンマンがビジンダーさん、あなたにアプローチしようが、その後デイケアがどうなろうが・・・放っとくべきだった。

運命に身を委ねるべきだった。


・・・あのふたりに関係なく、なぜそんな心境になるのか。

それは前回の記事に書いた『バタフライエフェクト』。これに尽きます。

実は『バタフライエフェクト』。このとき既に起こっていたのです。

「でも、おかしくない? ブーカさんって結局、クビにはならなかったよね?」

ここまで読んできてビジンダーさん、あなたはそう思われてるかもしれません。

・・・そうですね。

確かにブーカ、クビにはならなかったですね。


ねずみ男事務長はブーカを辞めさせる気、満々でした。当然のこと、その事務長がこの話を有耶無耶にするワケはありません。

では院長先生がブーカの解雇、及び訪問介護事業所の閉鎖を認めなかったのか? 

・・・それも違います。そもそもこの話 

院長先生のところまで行ってません。


バタフライエフェクトという言葉、ご存知でしょうか?

映画のタイトルにもなりましたから、聞いたことはあると思います。日本でいう「風が吹けば桶屋が儲かる」と同意語ですかね。

バタフライ。蝶です。

ブラジルで、一匹の蝶が飛んでいたとします。その羽はばたきで起こる風。

・・・そんなもの、僅かなもんです。

しかしその風が、自然や気候、そして偶然の巡り合わせなど様々な要因を受けて流れていくと・・・

最終的には、テキサスで竜巻を起こす可能性もある。

たとえ些細なことでも、それが原因となって『未来』が変わる。全然関係ないようなところにも、多大な影響を及ぼすことだってある。

そういう現象を表す言葉です。


ねずみ男事務長との密談の日から、しばらく経ったあと。


バタフライエフェクトが起こります。


そしてそれは・・・

全てを変えてしまいます。

全てをです。


もし今の記憶を残したまま、過去に戻れるとしたら。

ねずみ男事務長から「ブーカを辞めさせたい」という話を持ち込まれたとき。

そこからやり直せるとしたら。

ワタシは「辞めさせる」「辞めさせない」どっちを選ぶか?


答えは「わからない」です。


いや「わからない」とか、おかしいやろ? と思われるかもしれません。

しかし今となっても・・・といより、その後に起こる『バタフライエフェクト』を知っている今だからこそ。

本当にわからないのです。どっちを選ぶべきだったか。


そして・・・もしあのとき、即決でブーカを辞めさせていたとしたら。その後、一体どうなっていたのか?

それも全く想像が出来ません。


しかし。

ブーカを「辞めさせる」「辞めさせない」それ以外の選択肢をひとつ、付け加えられるなら。第三の選択が可能だとしたら。

ワタシが取るべき最善の策。ひとつだけあります。

それは当時のワタシでは、とても思い付かないことです。


取るべきだった最善の策。当時だったら思いもよらない、第三の選択。

それは

その時点でワタシが辞めることです。

「ブーカをすぐにクビにしなかった」もうひとつの理由。

それは・・・ 予感です。

またそんな話か('~`;) と呆れてるかもしれませんが。まー聞いてください。


フリンマンとws主任をくっつけようとしたり。もう10年以上も関わりのないあなたに、いきなりメールを送ったり。

ワタシは時折、ワケのわからない積極性と瞬発力を発揮するのですが。

基本的には自分から動かない人間です。前に出て主張するより、引いて我慢するほうを選ぶタイプなのです。

そんな人間からすると、起こること・自分の身に降りかかってくること。これがとても重要になってきます。

自分から動かない以上、それが人生の大部分を形成していくワケですから。


そして。「棚から牡丹餅」とか「果報は寝て待て」とか。そんな諺(ことわざ)、いろいろありますよね。

でもそんな、何もしてないのに幸運が舞い込んでくるとか・・・そんな都合のいいこと、然う然うあるワケないんです。


ワタシは自分からはなるべく前に出ようとせず、「川の流れのように」「時の流れに身を任せ」生きてきました。

しかし清流でも、大雨が降れば激流になります。川にゴミを投げ入れる人もいます。工場排水で汚染されることもある。

ワタシの人生・・・いや、流れに身を任せている立場上、それは運命といってもいいですかね。

とにかくワタシの人生・運命。まるで投げ入れられたゴミが流れる、激流の工場排水のようでした。


そして嫌な経験を多く積んできた人間は・・・不幸に敏感になるんです。

しかも概ね、その不幸というもの。自分の予想を遥かに上回ります。

悪いことが起きそうな予感しているにも関わらず、思ってもみない不幸な出来事が起こる。まー不幸な出来事って大体そんなもんでしょうが(笑)。


ねずみ男事務長と話をしている最中。

「これでブーカと離れられる」「しかしビジンダーさんが納得してくれるか?」と。いろんな感情が入り交じり、複雑な気持ちでした。

しかし「今から院長に話にいく」と、ねずみ男事務長に言われたとき。


とてつもなく嫌な予感がしました。


それがその日、その時点でブーカを辞めさせることを決定しなかった理由です。

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