しねしね談

無職のおっさんがなけなしの金を叩いてDVDを借り、夏休みでもないのに感想文を書いてしまいます。ジャンルは主に洋画と海外ドラマ、どちらも古いのが好きです。

映画や海外ドラマの感想いいながら『隙あらば自分語り』のブログです。

さよならは別れの 言葉じゃなくて

再び会うまでの 遠い約束



でも俺・・・さよなら言えなかったから。

もう2度と会えないと思ってたのに。




なんだこの再会の仕方!?




那ノ津からウチに向かう道は、西日がとても眩しい。
その道をサングラスをかけ、音楽もかけずに車を走らせていたら・・・ひとつの言葉が頭に浮かんだんです。


には2通りの人間がいる

幸せな人と、そうでない人


上手いこと言うね、なんて自分ツッコミ入れながら苦笑い。信号で止まったときに、フゥ~っとため息をつきながら横を向いたら、見えたのは街の喧騒・人の流れ。

みんな、人それぞれ・・・人生があるんやな、なんて。





今日は来てよかった。

自分の人生は仕事を辞めたときで止まってるけど、いや彼女が辞めたときに既に止まっていたのかもしれない、しかし時間と月日は確実に進んでいたワケで。


やっぱり神様が会わせてくれたんだ、って。


お前がいつまでも想っている女性は、お前と関係ないところで普通に幸せになってるよ。よかったな。じゃー今後は心置きなく、今まで通りの不幸な人生を味わえ!!

ってことなんでしょ? 神様。うん、神に会ったら神を殺すね。


でもそれでよかった、って。幸せなところ見れてよかった、って。だってそうでしょ?

いや、いい人ぶってるワケじゃなくて。もし彼女が不幸だったとして、無職の俺が幸せに出来ますか?
たとえ無職でなかったとしても。安月給だし。

そもそも40歳過ぎて1回のデートもしたことない男ですよ。そんな男が女性を楽しませること出来ますか?



・・・いやでもこれは共感出来る人多いと思いますよ。40代でモテ期が来ても逆に困るでしょ?

それこそそれまで八百屋とかラーメン屋やってた人に、明日からⅠT企業の社長になれっていうのと一緒で。何をドーしたらいいのかサッパリわからない(八百屋さんやラーメン屋さんバカにしてるワケではないですよ。ただ事業規模とかやってることが全然違うって意味で)。

たとえばデートで、どんな服を着ていけばいいのか何処に行けばいいのか。

デートする場所には下見にいくべきなのか、ランチは予約しておくべきなのか(そもそも予約の仕方も知らん)。

もしカラオケ店にデート行った場合、女性ボーカルの唄を歌っていいのか、アニソンはどこまで許されるのか。どろろんえん魔くんからのレッドバロン後期OPという謎の流れはダメ? 空手バカ一代のEDは? やってたのは書道だけど。


あとねー・・・キスのタイミング? これはもうね、チャップマンの169キロストレート打つより難しい。

キューバとかアメリカの選手ってあまり足あげてタイミングとらないじゃないですか。それじゃ間に合わないって。
でも俺はむしろ最初から足あげとかないと無理。そこからダウンスウィングで、最短距離でバットを振り出して、って・・・


野球談議かって。

そもそも野球したこともないのに。



あとホテルに誘うタイミング、誘い方。これはもうね、もう恥を忍んで・・・

何回か訊いた。前の職場で何人かに。でも明確な答えは得られませんでした (ノд・。) グスン


あとー・・・これはデートとちょっと違うんですけど・・・コンドームを付けるタイミング? これは 望月さん に訊いた(実名だしてドーする)。

「最初っから付けとくんですか?」

「いや、う~ん・・・」

「抜けちゃうんじゃないですか?付けたままだったら途中で。」

「う~ん・・・ですねー・・・う~ん」

「じゃー直前で装着!!と?」

「う~ん・・・まー・・・う~ん」

「でも付けてる間、間が空いてシラけませんか?」

「あー・・・う~ん」

「(・・・はっきりしてほしいな)」


そこで誰だったかな? そこに女性の職員がいて

「あのさ、女性のいる前でそんな話する?!普通!!」

って怒られたような気がします。結局わからず仕舞いでした(TДT)


そーいえばまだ10代前半のときに読んだエロ本、その中記事に『彼女の体に初めて触わる方法』ってのが載ってて、そのお尻編が

『彼女と一緒に歩いているとき、彼女がなにか冗談を言ったら「もう、何言ってんだよ~(笑)」と言ってお尻をポンッと軽く叩きましょう』

『※注 そのとき揉んではいけません』


って当たり前だバーカ!!








なんの話してたんだっけ!?



あー、車の中で大号泣、当時MT車に乗ってたんで涙拭うことも出来ず。涙と鼻水が全部股間のところに落ちて、車から降りたらオシッコ漏らして泣いてるオッサンみたいだった話か。

ちょっと長くなったんで仕切り直し。実はまだまだ続きます。もう競艇関係なくなってますが、その日の後日談がこの話の最終回。果たして俺は幸せを掴むことが出来るのでしょうか?

涙など見せない 無職のあなたを 

そんなに哀しませた 場所はボートレース場


でもそんなことで

負けちゃいけないんだ!!



だったら競艇で勝てばいい!! ってなワケで始めた自己満足的企画 


『勝手に舟券勝負』。



・・・え? そんなの虚しくないですか?って?




虚しいですっ!!


だけど、じゃードーすればいいっていうんですか? 東1番奥の野外席で死ぬことも許されず、ただレースだけ見てろっ・・・てんならまだいいですよ。


左をご覧下さい。あなたの好きな女性が彼氏とデートしてますよでございます。

あら、舟券的中したみたいでございます。喜びを分かち合ってますね。あなた喜びを分かち合える人いますか? そんな経験ありますか?


・・・
・・・
・・・。



こんちくしょー!!(´;ω;`)





いや俺もいろんな映画観てきたけど。こんな惨めなシーン見たことないわ。

あ・・・映画じゃないけど小説の『家畜人ヤプー』でこんなシチュエーションの一節があったような気がする。読んだことないけど。


うん、だからね。やらなきゃ意味ないよ、と。たとえ虚しい自己満足でも、なんの意味のないことでも

やらなきゃ意味ないよ。


あーでもね。

こーいうときの俺は強いよ。←まだ言ってる

キレてからだから俺の競艇は。俺はもう、そこからだから。




ま、そーいうワケで始まりました。

ただ競艇場に来ただけなのに知らないところで勝手に勝負相手にさせられているカップル VS 
世を恨み自らの運命を呪う、ふられ気分でろっ骨痛い競艇人間デブの舟券勝負。

カップルさんたちの結果はその楽しそうな会話が聞こえてきますから。聞きたくなくても聞こえてきますから。聞きたくないけどそれで判定。

賭け金まではわからないけど・・・まーそーいうのはいいや。俺が的中させて向こうがハズしたら俺の勝ち、逆だったら向こうの勝ち。


で、残り数レースから始めたんですけど・・・ここで最初から予想できた事態が。




正直あんまし面白くない。




いや基本、競艇っていうのは1が強くて、レース自体もアッサリ終わって低配当ってのが多いじゃないですか。

スカパーのレジャチャンでやってるブラマヨ吉田さんとういちさんの対決が面白いのは、賭け金が大きいからなのだと思います。あとトーク。俺がカップルさんたちと話すワケにはいきませんからね。

・・・カップルさんたちのトークは楽しそうだけど。楽しそうだけどー!!(≧ヘ≦) 


とにかくそんなんで、ちょろちょろと低配当レース、1回大穴があってどちらもはずれ。そして迎えた最終レース。

『勝手に舟券勝負』思いついたときの気持ちの盛り上がりはどこへやら。ワケのわからん勝負挑んで、その結果ふたりの近くとまでいえなくとも見える場所にいて、楽しそうな会話聞かされて。

・・・立ってましたよ。かろうじて立ってました。でも座れと言われたら・・・腰からヘナヘナいってただろうね。

瞬間湯沸かし器でお湯出したとき、途中でぬるくなったり冷たくなるときあるじゃないですか。今そんな状態。


まーいいや。最後のレース勝ったほうが勝ちとしよう。そしてこのレースが終わったら・・・




競艇辞めよう。




・・・何もそこまでと思われるかもしれませんが、もうリミッター超えた。辞める。辞めてやる。だから最後に大きな配当を・・・狙えるレースではない。

終わってみたら案の定、平凡な配当。まー簡単なレースでしたから。そりゃ当てますよ。どうせ向こうも当たってるんでしょ。もうどーでもいいや。



でも、彼女が辞めた日・・・行ったらもう先に帰ってて。あのとき言えなかった『さよなら』とか『幸せになってください』とか。
今日ひとことだけでも言いたかったなぁ思いながら、ちょっとウルッとしながらその場を去ろうとしたところ、遠くから彼女の声が。


よく覚えてないけど、ハズしたとかダメだったとか。そんな言葉。




なーにー!?


やっちまったなー!!



・・・勝った。



俺の勝ちだぁーーー!!





でもこれなんか意味ある?


まーでも勝ちは勝ちだから。振り返って、まだレース場のほうをみている彼女の背中に


「俺は当てたぜ。」


と捨てゼリフ。あとは夕日に向かって去っていく俺かっこいいみたいな。



『勝手に舟券勝負』には勝った でもジローの心は虚しい

光明寺博士はどこか 幸せを掴むのはいつの日か

ジローは行く 果てしない闘いの道を       つづく


いや続くんですまだまだ。ボートレース場からは離れますけど『ボートレース場での忘れられない1日』。

先に言っときますけど次回、帰りの車の中で泣きます。それでは次回もお楽しみに。

たび重なる不運に失意のどん底、自殺しようと向かった川で天使に出会う・・・のは往年の名作『素晴らしき哉人生』ですが。

競艇しようと向かったボートレース福岡で、わたくしの前に現れたのは・・・


もう一生会えないと思っていた憧れの女性。



ときめきの 導火線が

那の津中を 走ってる♪ 

あばらバラバラに ならないよに

コルセットしなくちゃわたし♪ ニャーオ



もう会えなくなって何年経っただろう。全然変わってない。

・・・神様っているんだね。

きっと神様が俺のこと見ていてくれて

「お前も大変やったな。ほら、その女性と話でもして。英気を養って。また明日から人生やり直せ。」

・・・それで引き合わせてくれたんだね。


そう思うと、今まで辛かったこと・苦しかったこと全てが脳裏をよぎって、でもそれが全部、空に飛んでいってしまったような。天に放たれたような。

全てが解き放たれた今の自分の心は嬉しさでいっぱい。今すぐ彼女のそばに行きたい!!


たたずむあなたのそばに 走っていこうとするけれど

もつれて もつれて もつれて もつれて もつれて


いやホント足が震えて上手く歩けませんでした。でもなんとか足を運ばせ、やっとの思いで彼女のそばに・・・

いくと・・・

今まで彼女と他の客の影になって見えてなかったんですね。



彼女の隣りには彼氏さんが・・・。



ムーンウオークで後退り。あのときのムーンウォークはマイケル超えてた。

その自分目掛けて、天に放ったはずの辛かった思い出がロンギヌスの槍となり落下、見事ポンコツ心臓を貫通。しかしその辛い思い出の数々を遙かに凌駕するほどの辛い現実が目の前にあるワケで。

・・・ウサギだったらストレスで死んでたんだけどね。人間って強いね。




ボートレース福岡、東側1番奥の野外席。1マークのターンが少し見難い席。そこに1時間ほど座っていたのかな。

レースは・・・やってたんでしょうね。よくわからん。もう何も入って来ない。何も感じない。ろっ骨折れているのも忘れるほど。絶望という名の全身麻酔。



競艇で最低最悪に負けたときって一体いくらだったろう?

競艇は自分で賭け金コントロール出来るから、自分は大勝負に出ないタイプだから。そんなに高額負けたことはないはず。

パチンコはラポールに夜から行って8万負けたのが最高額かな。
その話を友人にしたら

「夜だけでそんなに負けるワケない!! 俺がその店行って確かめてくる!!」

その数日後にラポール行ったらしく。帰り泣きそうになったとか。


でも。今までどんなに負けても、こんな状態になることはなかった。いや負けてこんなになってるワケじゃないから実際。

なんかもういろいろ打ちひしがれて、最後にとどめ刺されたような。仮面ライダーの怪人だったら爆発して死んでただろうね。俺も爆発すればいいのに。


俺、完全に沈黙しました。予備も動きません。・・・予備って何?



その生きる屍状態の俺を覚醒させたのは、遠くから聞こえる彼女と彼氏さんの声。凄く楽しそう。



あきらめる前に 試合終了だよ



いやだから終了させてくれって。頼むから終らせてくれ。これ以上はもう無理。

もういい。もうウンザリ。人生ウンザリ。

もうこんなとこいたくない。もうどっか行きたい。

でも


立てない!! 立つ気力もない!!


人体の不思議スペシャルやね。ホントに立てなかった。



・・・俺に残された選択肢は2つ

このままここで海に飛び込んで死ぬか。

家に帰ってキンチョール飲んで死ぬか。

だけど動けないんだからドーしようもない。このまま2人のデートをライブで見続けるしかない。これ一体何て刑罰? 江戸時代の拷問?



しかしここでね。ふと、母の言葉を思い出したんです。

「悪いことが続くときは博打で勝てる。」

そして気付いたんです。

「あれ・・・俺、負けてないじゃん。」


いやそーいう問題じゃないだろって思われるでしょうけど、じゃー俺ここに何しにきたの?って話じゃないですか。

競艇でしょ。勝負だよ勝負。



・・・勝負してやるよ。

この2人と勝負してやる。


競艇で勝負してやる!!



・・・ってなワケで。

このカップルさんと『勝手に舟券勝負』開催でございます!!


皆さんご存知でしょうけど。公営ギャンブルってのは胴元がテラ銭取って、あとは客同士の金のやり取り。つまり単純に考えれば・・・カップルさんがハズして俺が的中させたら

「デート楽しかったでしょう? はい、あなたたちが負けた分わたくしがいただきます。」

となる。あなたは遊びのつもりでも、お金はわたしがいただきます、みたいな。


悪いけど俺は強いよ。

ビックリするほどの安月給でも家にはちゃんと金を入れ・・・させられ、それに加え月イチの通院&薬代。毎日の昼食代。そしてタバコ代。

おまけに母が勝手に定期貯金・保険なんかに加入させるもんだから(おかげで今助かってますけど)手元に残るのは雀の涙。

そんな俺に残された最後の砦がパチンコと競艇だったワケで。

ええ、欲しいものは全てパチンコと競艇で手に入れました。買い換えてきたパソコン4台、デジカメ2台、テレビ、ゲーム、メガネに腕時計。

車擦って修理見積8万円言われたときはその車でパチンコ行って花満開で10万Get。車検前日の打越晶優勝レースのときも10万だったかな。

そんな俺が、レジャーか炊飯ジャーか知らんけど。遊び感覚で来ている客に負けるワケがない。

いや・・・

負けちゃいけないんだ!!



まだまだ続きます。次回EP4お楽しみに。

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