ワタシが『M病院物語』を書くのには、それ相応の理由があります。

最初は『M病院物語』を兼ねるこのブログを通じ、少しでもあなたと関わりを持てたら・・・そんな気持ちでした。

でも今は違うということ・・・なんとなくわかっていただけてますよね?

なぜ書いているのか? それはまだ話す段階ではありません。ただ、内容が内容です。自分もそれなりの覚悟を持って書いているつもりです。



「フリンマンとws主任も、どこかへ行ってしまって。あのふたり、どこに行ってたんですかね??」

この件について、ワタシに何か話してもらいたいようでした。文句言ってる風ながら、興味深そうな目をしています。本当に、何度も何度も言ってきました。

もう辟易です。しつこいんですコイツは。まして周りに人がいるのです。

ワタシはN本に、先輩としてキチンとしたことを、教えてあげなければならないと思いました。



前回記事、最後の方の一節。

「ワタシは今でこそこんな暴露ネタのブログを書き、それをいずれ書籍化して広く世間に公表しようと企(たくら)む・・・」


これは本気です。


昔に比べ今では比較的安価で、自分の作品を製本化出来るようになっています。コミケなんかで売られている同人誌的なマンガなどがいい例です。

紙の媒体にしなくとも、無料で電子書籍化・販売できるサイトもあります。

小説投稿サイトで連載するのもいいですね。そこなら読むのは無料ですし、連絡のとれる元M病院スタッフも若干名いますから。最低限、その人たちだけでも読みに来てくれるはずです。

・・・その人たちを通じて、更に他のM病院スタッフに読んでもらうという方法もあります。いわゆる『ねずみ講』みたいな感じで。

『ノンフィクション大賞』に応募する、なんてのもどうでしょう? 

賞金は300万円。あまりの反響に映画化され、日本アカデミー賞受賞!! 
みたいな。

ワタシの役は誰がするんだろう? 顔的には岡田将生さんなんか打って付けだろうけど、雰囲気が違うしな・・・。


まーそれはいいとして。

そんな行為、このときのN本より酷いじゃないか!? と思われるかもしれません。確かに書かれている登場人物の多くは、嫌な思いをすることでしょう。

まして次の章となる『大変な思い編』は、もっと辛辣な内容です。

これを執筆・公開、多くの人の目に触れさせるとなれば・・・厄介なトラブルを引き起こしかねません。

怒った当事者から名誉棄損で訴えられたり、家まで怒鳴り込まれたりするかもしれません。ビジンダーさん、おそらくあなたも黙ってはいないでしょう。

でも、やるんです。

それには前述したとおり、理由があるから。そして、自分なりの覚悟も出来ているのです。



で、N本なのですが。

コイツは思慮が浅いのです。覚悟も足りません。いや、無いといっても過言でないほど。

感情の赴くまま、言わんでいいことをグズグズと。不平不満、価値観の押し付け。そして言うだけ言って、あとは知らん顔。責任をとる覚悟もない。

ず~っとムカついていました。はい。はらわた煮えくり返ってました。

でもこのときは、本当に先輩としての思いからでした。言ってあげなくちゃいけない、という気持ちでした。

「N本くん。キミね、あのふたりの関係は知っているんだろう? だったら軽々しく、他の人がいる前でそんな話をしてはいけない。」

他にも少し、ありがたい話をしてあげたような気がします。

アイツは後輩です。先輩からアドバイスを受けたのだから、普通の人間なら直立不動で「はい、わかりました。すいませんでした」と頭を下げるところです。

しかしN本は違いました。アイツはあの左右離れすぎた目でワタシのことをキッと睨み付けると、ニヤリと気持ち悪い笑みを浮かべました。

「へぇ~、そうだったんですか~。私はあのふたりの関係、全然知らなかったですよ。Tさん、あなたはそんな風に、人の秘密を誰にでも軽々しく喋るような人なんですね!!」

嘲笑ってました。そしてプイっと背を向けると勢いよくドアを開け、デイケアを出て行ってしまいました。バターンッと物凄いドアの閉まる音がしました。

・・・本当にふたりの関係を知らないのであれば、ワタシが「ふたりの関係」といっても、すぐにそんな返しは出来ないと思います。


でも、まーN本の言ってることも、当たっているといえば当たっているのではないでしょうか? むしろ予言に近いことですけど。

ええ。ワタシは社会人でいるうちは社会人としてのルールのみならず、モラルも意識して守ろうと努力してきました。

しかしワタシはもう、いっぱしの社会人ではないのです。自由人なのです。
ルールはともかくとして、社会人としての人間関係のモラルなど知ったことではないのです。

だからN本の言ったとおり、人の秘密を誰にでも軽々と喋ります。ブログに書きます。それを小説化し、日本中の人に読んでもらう夢を持っています。


そういうワケで、もう終盤に近付いているにも関わらず『不倫編』は一旦中止。本当に急いでいるのに、N本のせいでまわり道。

次回からしばらく、N本と、訪問介護職員・ワタシの最初で最後であろう部下のブーカについて、知っていることを洗いざらい全て書かせていただきます。

軽々しく、書かせていただきます。