拝啓 O嬢様。

あなたがM病院を退職してから、いったい何年の月日が流れたでしょうか。

ワタシがM病院を退職し、無職になって早7年。その間、何名かのM病院スタッフとは偶然出会ったりすることもありました。

しかしこのコロナ禍の中・・・O嬢、まさかあなたと再会出来るなどとは夢にも思ってもいませんでした。


O嬢、あなたがM病院に在籍していたとき、あなたはまだ20代前半か中ごろでしたよね。失礼ですが当時のワタシには、あなたは少し幼く見えました。

しかし再会したあなたは、見違えるような『大人の女性』になっていました。

・・・なんか聞きようによっては嫌らしく聞こえますよね。そもそもM病院時代、ワタシはあなたとほとんど関わっていないのです。

そのワタシから『大人の女性』なんて評価されても、気持ち悪いだけですよね。

どう思われても構いません。今の自分は無職です。社会には参加していないんです。社会性など必要ないのです。誰になんと思われようと、平気です。


まーそれはいいとして。O嬢、あなたに聞いてもらいたい話があります。

実は過去のワタシ・・・記憶障害のある『元〇〇チくん』が今年の4月の終わりくらいに、とあるブログを発掘するんです。まさに発掘です。

それはワタシが書いたもので、書き始めたのはあなたがM病院に就職する前か、就職した直後か。そのくらいの時期から結構長い期間、書き綴られています。

内容は主にパチンコや競艇、家であったことなどクダラナイものですが、その
当時に起こったM病院での出来事に関しても、率直に書き記されています。

記憶障害のある『元〇〇チくん』はそれを読み、事実を知り・・・いや、薄れていた記憶を取り戻したといったほうが適当でしょうか。

とにかく、がく然とします。

そして表舞台から降りる決意をします。『元〇〇チくん』は、ワタシに全てを託しました。そう、全ての記憶を持つワタシに、全てを委ねたのです。


ちょっと何言ってるかわかんない!!って思うでしょう。わからなくていいんです、O嬢もビジンダーさんも。これはワタシ個人の問題です。


さて、その「ひとりの人間を再起不能にまで追い込んだ」ほどのブログ、M病院で起こった出来事を克明に綴ったブログなのですが。

・・・もう10年くらい前の話になるんですかね。O嬢、あなたはもう覚えてもいないかもしれない。あなたのお喋りが招いたあの一件。

10年も前のことを何をゴチャゴチャ・・・と思われるかもしれませんが、まー聞いてください。


その一件に関して、ワタシのブログには如何に書かれているかというと・・・


何も書かれていないんです。

そのことが書かれた記事、ひとつもないのです。

一切そのことには触れてないのです。


なぜだかわかりますか? わかるワケないですよね。

その理由は・・・次回のお楽しみということで。全然楽しい話じゃないけど。



追伸:O嬢。あなたと再会さえしなければ、ワタシは前々回から続く一連の記事も、それこそ後に書くつもりだった、あなたのお喋り原因EPも・・・書かなかったかもしれない。

しかし。出会ってしまったのです。再び会ってしまったのです。これは運命だと思います。運命がワタシに、そのことを書くよう導いたのです。

ワタシは運命に従います。

なんで過去のことをいつまでも・・・と思われるかもしれませんが。ビジンダーさん同様、あなたにも話しましたよね? ワタシの現状を。

そう、ワタシには未来などないのです。ワタシにあるのは辛い過去だけです。

そんなワタシが出来ることといえば、O嬢、あなたのような人に、自分のやったことをわからせることぐらいです。

いわばワタシは『過去からの挑戦者』なのです。