もう名前も覚えていませんが・・・たった数回ほどですが、訪問介護を利用していただいたお年寄りがいました。

元々はM病院に入院されていた患者で、退院後にリハビリのため通院。ひとり暮らしで、ほとんどのことは自分で出来るものの、入浴だけが困難である、と。

担当のPTはws主任です。そして訪問介護を勧めてくれたのもws主任です。


そのws主任から話掛けられました。

「今日ブーカさん、休みか半ドンだったのよね?」

・・・確かにこの日はそうでした。

「今日リハビリに〇〇さん(訪問介護利用者)、いらっしゃったの。ブーカさんと一緒にね。

それで私が、「今日は訪問介護の日ですか?」と尋ねたら「違う」と。訪問介護とは関係なく、個人的に会ったのだ、と。そう言われたのね。」

ほほう。

「病院の職員が、ある特定の患者と親しくなり、プライベートな時間に会う。
私はそれをいいこととは思わないが、それは個人の自由。咎める気はない。

病院職員と患者が元から知り合いで、その職員が患者と関わる・付き添いとして患者と一緒に病院に来る。それも悪いとは思わない。

でもあなたたちは、訪問介護だよね?

『病院への付き添い』も、訪問介護の仕事のひとつでしょう? それを利用日じゃない日にタダでやってあげる。これってどうなの?」

うぬぬ~。確かにそうですね。

「本来、業務として執り行うことを、ボランティアでやってあげる。それって
病院の利益を損ねることにならないかしら?

そもそもそんなことしてたら・・・訪問介護という業種自体が成り立たなくなるわよね?」


・・・よく覚えてるでしょう? 利用者の名前は忘れても、この日ws主任に言われたこと。昨日のことのように覚えていますよ。

こんこんと言われました。


ここでひとつ話を挿みたいんですが。

ビジンダーさんとワタシふたりで、利用者夫婦と一緒に『活け花展』行ったことありましたよね。この夫婦の名前も忘れてますけど(笑)。

この件に関していえば

・ビジンダーさんはデイケアのスタッフであって、訪問介護とは関係ない。

・『活け花展』に行くことは日常生活に必要な外出ではない

⇒レジャー目的の利用者の付き添いを、訪問介護業者が行うこと自体は禁止されていない。しかしそれは 介護保険の適用外 利用者の実費負担

⇒わざわざお金を払ってまで、ワタシたちと一緒に行こうとしただろうか?

・そもそも奥様のほうは、ヨソの訪問介護を利用していた。M病院の訪問介護事業所が出来る以前から。

・もうひとつ、そもそも。そもそもこの『活け花展』に行ったとき、自分はもう訪問介護の所長ではなかったような気がする・・・。


以上の理由を持ちまして。デイ利用者夫婦と『活け花展』に行ったこと、これは訪問介護や病院の利益を損ねることにはあたらないと思います。


ブーカの話に戻しますが。

微妙です。グレーゾーンです。難しいですよ、これは。

だけど・・・

なんでせんでいいこと、するんかね!?

「バカの考え休みに似たり」なんて言葉がありますけど。バカなんだから、休みの日ぐらい休んでいればいいんですよ。ホントに。


「あなたが決めなさい。」


困っているワタシに、ws主任が静かに言いました。

「どうするかは、あなたが決めなさい。あなたが訪問介護の所長なのだから。

あなたが判断して、あなたが決めなさい。」

静かながらも、力強い口調でした。