M病院デイケアは開設当初、土曜日の営業はしてませんでした。

いや、当初というよりビジンダーさん。あなたが就職したあとも、しばらくの間は土曜日、やってませんでしたよね。

施設が営業してない以上、そこで働く職員も休みとなります。

当然のことながらデイの創立メンバーであるワタシも、デイ開設以前から土曜日の休みは確約されていました。

それがどうして土曜日も出て来て、リハ助手業務を行うことになったのか??

その件に関しては、またあとで書かせていただきます。


土曜日の営業が始まってすぐのころ。レクリエーションとして、確か花畑園芸場に利用者を連れて行ったことがありましたね。

その計画が持ち上がったとき。ワタシはws主任に頼みました。

自分もデイのレクリエーションに参加したい、その日の土曜日だけリハ助手業務を休ませてほしい、と。

ws主任の答えは「NO」でした。


当時はまだ訪問介護事業所は開設されておらず、ワタシの立場はまだ一介のデイケア職員に過ぎません。

とはいえ・・・デイケアの職員なのです。

リハビリの職員ではないのです。ws主任の部下ではないのです。

なのでゴリ押しをすれば、ワタシの要求は通っていたかもしれません。けれどもワタシはそれをしませんでした。なぜだと思いますか?


土曜日のリハビリ業務の大変さを知っていたからです。


土曜日は外来・リハビリ、共に13時までの勤務体制。時間にして4時間です。

その4時間の間に、入院患者全員のリハビリを終わらせなければなりません。

加えて土曜日は、外来患者の数も多いのです。

翌日が日曜日で休診ということもありますし。また仕事の都合上、土曜日にしか来院出来ない患者もいます。

とにかく多くの患者が、午前中4時間の間に集中して訪れるのです。現場はてんてこ舞いです。


リハビリ室には体重計があります。ワタシが就職して間もないころです。土曜日の就業前・就業後に体重を量り、比べてみたことがありました。

2キロ減ってました。これは本当です。元々太っていたからというのもあるでしょうが、4時間で2キロというのは相当なことです。

それだけハードな仕事だったのです。

そのことを身をもって知っているワタシは・・・ws主任に無理を言うことが出来ませんでした。そして花畑演芸公園に行くのを諦めました。

あとでそのときの写真見せてもらいました。みんな楽しそうでしたね。


しかしその土曜日のリハ助手業務。そういう大変な仕事だったからこそ、やりがいを感じていたというのも事実です。

自分で言うのもなんですが、お役に立ててたという自負もあります。


その土曜日の業務。ワタシが何故、やめるという決断をしたのか?

そして。

どうしてws主任はいとも簡単に、ワタシの申し出を受け入れたのか? 引き留めようともしなかったのか?

それには理由があります。そしてその理由についてはビジンダーさん、ワタシはM病院在籍中に、あなたに話しています。

ただ・・・遅すぎました。

ワタシがあなたにこのことを話したのは『大変な思い編』、この一連の出来事がほとんど終わってしまったあとだったのです。

もっと早く、あなたにこのことを話しておけば・・・その後の展開は、大きく変わっていたかもしれません。

本当に残念です。