「キミはまだ、他の部署に出入りしてるのか?!」

・・・やっぱりその話です。


で、このときなんですけど。

「ブーカをクビにして、ワタシがデイケア職員に戻る」

という計画。この時点ではまだ、持ち上がっておりません。

そして。

ws主任からリハ室へと呼び出され、他部署スタッフさんがいる前で

「もうデイケアに行くのはやめなさい」

と申し渡された件。

これに関しては、今回の話の前だったか後だったか。正直、覚えていません。


ただひとつだけ言えるのは、このときはそういう・・・いろんな方々の思惑とか。気にしている余裕はなかったということです。


もちろん弁明する材料はありました。デイケアの職員不足がそれです。

確かに施設基準は満たしていたのかもしれない。でないと運営出来ないはずですから。

しかし実際、あの人数では無理でしょう? 自分たち訪問介護のスタッフがいなければ、仕事がまわらなかったと思います。


けれどもこのとき、そのことを主張することは出来ませんでした。それほど院長先生、怒ってたというか・・・不機嫌だったのです。

「あの・・・その・・・。」

もう、しどろもどろ。これが精一杯でした。


「まだ行ってるのか!?」

「あれほど行くなと言ったろう!?」

院長先生、追い打ちをかけてきます。こっちはもう、蛇に睨まれた蛙です。何も言えません。


そして・・・ひと呼吸置いたあと。

院長先生は強い口調ながらも、言い聞かせるようにワタシに『ある言葉』を仰いました。

院長先生の言葉ですから、『命令』とか『指示』といってもいいですよね。

しかしその院長先生の言葉。

ワタシが思っていたものとは、少し違っていたのです。