スポーツの映画というのもいろいろありますが、競技によってはほとんど無いものもありまして。
わたくしが好きなボートレース(競艇)・・・まースポーツというよりギャンブル的観念で楽しんでおりますが、そのボートレースの映画といえば自分の知ってる限りただひとつしかない。
その映画が『フライング 飛翔』。
・・・しかしこの映画タイトルがですよ。
『愛人~ラマン~』みたいに同じような意味の言葉をふたつ合わせたみたいなのが、な~んか個人的に気持ち悪くて。好きになれないんですわ。
まーそんなことドーでもいいとして。とりあえず自分、この映画観たことありません。当然のごとくレンタル店にはありませんでした。そもそもDVD出てるんでしょうか?
え? 「ググれカス。」って? いや死んでもググらん!!
・・・想像するに選手を目指す若者・もしくは選手の成長ストーリーなんでしょうけど。スポーツ映画って大概そんなもんでしょう?
ただね。選手にストーリーがあるように、客にもまたストーリーがあるんです。
自分も数えきれないほどボートレース場行って、いつ勝った・負けたなんていちいち覚えてないですけど、ただ1日だけ忘れられない日というのがあります。
正直かっこ悪い話で恥ずかしいんですけど。思いきって書きます。以下長文。
その日の話の前にまず経緯の説明を。
わたくしが仕事を辞めたことから始まります。
仕事辞めたといっても辞めたくて辞めたワケではありません。だからといってクビでもないですよ。
辞める前の年に持病の心疾患が悪化して、入院を余儀なくされたんです。自分でいうのもなんですけど相当悪かった。
で、入院予定日の前日。「これで助かった」と思うじゃないですか。
したらその日に母が転倒して骨折。父はその時点で半分ボケてて、母が入院した病院行っても話にならんいうことで。自分が入院を後回しにして、母が手術する日まで手続きやら付き添いやらすることになったのです。
この数日間・・・じゃなかったです確か。入院後回しにした結果、先に他の人が入院したものだから次の予定日が随分あとになってしまって。結構な日数でしたよ。
それがもう・・・苦しくて苦しくて。
手塚治虫氏のマンガ『ブラックジャック』にドクターキリコって出てくるじゃないですか。患者を安楽死させる医者。どちらかというと悪役として描かれているし、自分もそー思いながら読んでいたんですけど。
でもこのときばかりは・・・ってゆーかそのときから少し考え方変わったんですけど。ドクターキリコ、あながち間違ってないなっと。
ってゆーか
キリコでも貞子でもなんでもいいから、今すぐ俺を殺してくれ!!
思いましたというより願いました。
安楽死が正しいとか正しくないとかそんなことドーでもいい。死んだあとは何も無いのかあの世があるのか、それもドーでもいい。
遺品整理の業者さんから
「こんないい歳したおっさんでも押入れにエロ本隠してるんだ。」
と呆れられてもいいし、なんなら何冊か持って行け。
とにかくこの苦しみから解放してくれ!! と。
でもね。ドクターキリコも貞子もかやこも来てくれないし。
死にたいと思っても死ねないので。
いやリアルに、ホームセンターに首つり用の縄買いに行こう思いましたよ。
持ち前の行動力の無さのおかげでなんとか持ちこたえることが出来ましたけど。
その後、晴れて入院。検査が長引いて、結局3週間くらいいたでしょうか。
最近の病院は食事も美味しくてですね。オマケにその病院というか入院している病棟、若くて美人さんの看護婦さんしかいない。
・・・いや不謹慎で申し訳ないけど。エロ雑誌のエロ記事とかに、入院中看護婦さんが抜いてくれた みたいな話載ってるじゃないですか。
むっちゃ期待した 心臓悪いのに
でも注射はやっぱりベテランさんのほうがいいですね。自分、血管が奥に引っ込んでる系の肉付きのいい体型ですから。もう何回打ちなおされたことか。針治療か!?ってツッコミ入れたくなるほど。
結局、看護婦さんたちとは何もなく退院 手術は行わず投薬治療を続けるということで落ち着きました。
もちろんその時点ではですね、まさか仕事を辞めることになるなんて思いもしませんでしたよ。母が入院してて家のこともしないといけないんで大変ではあるけど。過去にもそういう経験してましたから。
しかーし。
人生はーあなーたがー思うーほど 甘くーないー♪
なんとですね。長くひとりぼっちにさせたのがいけなかったんでしょう、半分呆け状態だった父が完全態にっ!!
これにはホントに困りました。
仕事から帰ってきたら家中煙だらけとか。何度も。父の昼食&父と自分の夕食のため朝急いで作った大量の鍋料理が紛失とか(これは未だ見つかっていない)。
元々無いラジオを「無くなった!!」と大騒ぎ。窓から外を眺め通行人を指さし「あいつが盗ったんだ。取り返してくる!!」と裸足で外に飛び出そうとする始末。そりゃもう必死で止めますよ。その様相がシンと上田の入場シーンのようで。親子で何やってんだか。
しかしそんな状態でも店は開けるんですから。ウチ床屋ですよ床屋。刃物扱う仕事ですよ。案の定、客の顔切ってトラブルですよ。
顔切られたお客さんのほうが穏便に「血の付いた服の弁償代だけでいい」って言ってくれてるのに、切った張本人はもう切ったことも忘れてますから。俺が平謝りして金払いましたよ。
もちろん仕事行く前に言うんです。「店は開けるなよ」って。でも忘れるだろうから、住居から店に入るドアに「店開けるな!!」ってでっかい張り紙もしてるんです。
・・・でもダメ。帰ってきたらしっかり営業中。まー元々常連さんしか来ない店だったからよかったものの、怖い人たちが来てたら今ごろドーなっていたことか。
・・・過去の母入院でも耐えられたのは、自分も父も万全だったからでしょうね。今回は病み上がりで仕事だけでもキツい。
それなのに父がこれで、加えて母の見舞いにも行かなきゃいけないし犬の世話もある。休日は炊事洗濯掃除からの母見舞いで、あってないようなもの。だんだん心折れかかってきました。
そんなときにですね。退職を決意する、とあることが起こったんです。
それを書くとまた長くなるので端折りますが、とにかく仕事していると何かあったとき対応出来ない。そうでなくても入院で有給休暇全部使いきってますから。欠勤が続くと職場に迷惑が掛かるし。
いやそれでも当然躊躇はしますよ。まず収入が無くなるし、歳が歳だから再就職も難しいだろうし。いい歳してドロップアウトっていうのも恥ずかしいような。
でも目先の不安さ・大変さから逃れたかった。少しでも楽になりたかった。
それで結局、退職届を出しました。院長からは「休職扱いにしてやろうか?」とありがたい言葉をいただきましたが、なんせいつ復帰出来るかわかりませんから(実際、今現在無職)。丁寧に断らせていただきました。
・・・ボートレースでの忘れられない1日言いながら、その1日にたどり着くまでどれだけかかるのやら。その1日にしても、いわゆる『長い1日』系の話になりますので。今回はEP1とし、ここで終わらせていただきます。次回はEP2。お楽しみに。
※追伸:過去に書き溜めた文章を校正&必要なら書き加えて公開しておりますが、今回の記事の内容とは別に、入院中・退院後に自分がどれだけ嫌な思いをさせられたか。もちろん職場関係ですが。それは今後、書くつもりでおりますので。乞うご期待。
わたくしが好きなボートレース(競艇)・・・まースポーツというよりギャンブル的観念で楽しんでおりますが、そのボートレースの映画といえば自分の知ってる限りただひとつしかない。
その映画が『フライング 飛翔』。
・・・しかしこの映画タイトルがですよ。
『愛人~ラマン~』みたいに同じような意味の言葉をふたつ合わせたみたいなのが、な~んか個人的に気持ち悪くて。好きになれないんですわ。
まーそんなことドーでもいいとして。とりあえず自分、この映画観たことありません。当然のごとくレンタル店にはありませんでした。そもそもDVD出てるんでしょうか?
え? 「ググれカス。」って? いや死んでもググらん!!
・・・想像するに選手を目指す若者・もしくは選手の成長ストーリーなんでしょうけど。スポーツ映画って大概そんなもんでしょう?
ただね。選手にストーリーがあるように、客にもまたストーリーがあるんです。
自分も数えきれないほどボートレース場行って、いつ勝った・負けたなんていちいち覚えてないですけど、ただ1日だけ忘れられない日というのがあります。
正直かっこ悪い話で恥ずかしいんですけど。思いきって書きます。以下長文。
その日の話の前にまず経緯の説明を。
わたくしが仕事を辞めたことから始まります。
仕事辞めたといっても辞めたくて辞めたワケではありません。だからといってクビでもないですよ。
辞める前の年に持病の心疾患が悪化して、入院を余儀なくされたんです。自分でいうのもなんですけど相当悪かった。
で、入院予定日の前日。「これで助かった」と思うじゃないですか。
したらその日に母が転倒して骨折。父はその時点で半分ボケてて、母が入院した病院行っても話にならんいうことで。自分が入院を後回しにして、母が手術する日まで手続きやら付き添いやらすることになったのです。
この数日間・・・じゃなかったです確か。入院後回しにした結果、先に他の人が入院したものだから次の予定日が随分あとになってしまって。結構な日数でしたよ。
それがもう・・・苦しくて苦しくて。
手塚治虫氏のマンガ『ブラックジャック』にドクターキリコって出てくるじゃないですか。患者を安楽死させる医者。どちらかというと悪役として描かれているし、自分もそー思いながら読んでいたんですけど。
でもこのときばかりは・・・ってゆーかそのときから少し考え方変わったんですけど。ドクターキリコ、あながち間違ってないなっと。
ってゆーか
キリコでも貞子でもなんでもいいから、今すぐ俺を殺してくれ!!
思いましたというより願いました。
安楽死が正しいとか正しくないとかそんなことドーでもいい。死んだあとは何も無いのかあの世があるのか、それもドーでもいい。
遺品整理の業者さんから
「こんないい歳したおっさんでも押入れにエロ本隠してるんだ。」
と呆れられてもいいし、なんなら何冊か持って行け。
とにかくこの苦しみから解放してくれ!! と。
でもね。ドクターキリコも貞子もかやこも来てくれないし。
死にたいと思っても死ねないので。
いやリアルに、ホームセンターに首つり用の縄買いに行こう思いましたよ。
持ち前の行動力の無さのおかげでなんとか持ちこたえることが出来ましたけど。
その後、晴れて入院。検査が長引いて、結局3週間くらいいたでしょうか。
最近の病院は食事も美味しくてですね。オマケにその病院というか入院している病棟、若くて美人さんの看護婦さんしかいない。
・・・いや不謹慎で申し訳ないけど。エロ雑誌のエロ記事とかに、入院中看護婦さんが抜いてくれた みたいな話載ってるじゃないですか。
むっちゃ期待した 心臓悪いのに
でも注射はやっぱりベテランさんのほうがいいですね。自分、血管が奥に引っ込んでる系の肉付きのいい体型ですから。もう何回打ちなおされたことか。針治療か!?ってツッコミ入れたくなるほど。
結局、看護婦さんたちとは何もなく退院 手術は行わず投薬治療を続けるということで落ち着きました。
もちろんその時点ではですね、まさか仕事を辞めることになるなんて思いもしませんでしたよ。母が入院してて家のこともしないといけないんで大変ではあるけど。過去にもそういう経験してましたから。
しかーし。
人生はーあなーたがー思うーほど 甘くーないー♪
なんとですね。長くひとりぼっちにさせたのがいけなかったんでしょう、半分呆け状態だった父が完全態にっ!!
これにはホントに困りました。
仕事から帰ってきたら家中煙だらけとか。何度も。父の昼食&父と自分の夕食のため朝急いで作った大量の鍋料理が紛失とか(これは未だ見つかっていない)。
元々無いラジオを「無くなった!!」と大騒ぎ。窓から外を眺め通行人を指さし「あいつが盗ったんだ。取り返してくる!!」と裸足で外に飛び出そうとする始末。そりゃもう必死で止めますよ。その様相がシンと上田の入場シーンのようで。親子で何やってんだか。
しかしそんな状態でも店は開けるんですから。ウチ床屋ですよ床屋。刃物扱う仕事ですよ。案の定、客の顔切ってトラブルですよ。
顔切られたお客さんのほうが穏便に「血の付いた服の弁償代だけでいい」って言ってくれてるのに、切った張本人はもう切ったことも忘れてますから。俺が平謝りして金払いましたよ。
もちろん仕事行く前に言うんです。「店は開けるなよ」って。でも忘れるだろうから、住居から店に入るドアに「店開けるな!!」ってでっかい張り紙もしてるんです。
・・・でもダメ。帰ってきたらしっかり営業中。まー元々常連さんしか来ない店だったからよかったものの、怖い人たちが来てたら今ごろドーなっていたことか。
・・・過去の母入院でも耐えられたのは、自分も父も万全だったからでしょうね。今回は病み上がりで仕事だけでもキツい。
それなのに父がこれで、加えて母の見舞いにも行かなきゃいけないし犬の世話もある。休日は炊事洗濯掃除からの母見舞いで、あってないようなもの。だんだん心折れかかってきました。
そんなときにですね。退職を決意する、とあることが起こったんです。
それを書くとまた長くなるので端折りますが、とにかく仕事していると何かあったとき対応出来ない。そうでなくても入院で有給休暇全部使いきってますから。欠勤が続くと職場に迷惑が掛かるし。
いやそれでも当然躊躇はしますよ。まず収入が無くなるし、歳が歳だから再就職も難しいだろうし。いい歳してドロップアウトっていうのも恥ずかしいような。
でも目先の不安さ・大変さから逃れたかった。少しでも楽になりたかった。
それで結局、退職届を出しました。院長からは「休職扱いにしてやろうか?」とありがたい言葉をいただきましたが、なんせいつ復帰出来るかわかりませんから(実際、今現在無職)。丁寧に断らせていただきました。
・・・ボートレースでの忘れられない1日言いながら、その1日にたどり着くまでどれだけかかるのやら。その1日にしても、いわゆる『長い1日』系の話になりますので。今回はEP1とし、ここで終わらせていただきます。次回はEP2。お楽しみに。
※追伸:過去に書き溜めた文章を校正&必要なら書き加えて公開しておりますが、今回の記事の内容とは別に、入院中・退院後に自分がどれだけ嫌な思いをさせられたか。もちろん職場関係ですが。それは今後、書くつもりでおりますので。乞うご期待。