しねしね談

無職のおっさんがなけなしの金を叩いてDVDを借り、夏休みでもないのに感想文を書いてしまいます。ジャンルは主に洋画と海外ドラマ、どちらも古いのが好きです。

2021/08

このときはまだフリンマンとws主任はなんにもなかったし、ワタシも後にあんなことになるとは予想だにしてませんでした。


2人はワタシにいろんなことを言って聞かせました。

ワタシとしては、そもそも自分の発言自体が本意ではないので。苦し紛れに出た偽言なので、何を言われてもピンと来なかったのですが、最後は

「〇〇チくんも、そのうちいい人みつかるから。大丈夫だよ。」

「そうよ。きっと〇〇チのいいとこ、わかってくれる人現れるから。がんばんなよ!!」

と、なぜか励まされて終わりました。


・・・ちなみにそれから15年以上経つんでしょうかね?


わかってくれる人 現れませんけど。



まーA山山荘の話はこの辺で切り上げるとして、前回・前々回お伝えしたこと

『フリンマンがあなたにアプローチすることを、なぜにワタシが妨害しようとしたのか?』

について説明したいと思います。


それは単純に、ワタシがあなたのことを好きだったからです。

しかしそれは、あくまで根本的な話であって。ワタシが恐れていたのは、そこから派生する二次被害なのです。


まず、あくまで仮定、仮定の話なので。気を悪くなされないでください。。

で、仮定ですけれども。もしフリンマンとなにかあった場合、それは必ず周囲にバレます。

S原さんのような人がいるのです。いや、彼に限らず 不倫編 ~S原さんとの午後のひととき~ で書いたように、男も女もみんなそーいう話は大好物。暇潰しの話題としては持って来いでしょう。

今までフリンマンと関係を持った女性職員たち同様、S原さんのリストに載せられ、興味本位に噂話の種にされていたかもしれません。

ワタシはあなたを、そんな立場にさせたくなかったんです。


それともうひとつ。これは完全に私事のようで私事ではないのですが。

申し訳ありませんけど。ビジンダーさんにとって迷惑な話だったでしょうけど。

当時ワタシは、M病院に勤めていた職員たち皆から「〇〇チくん、ビジンダーさんのこと好きなんだろうな」と思われていました。

・・・それはそうですよね。だってせっかく与えられた訪問介護事業所、その責任者としての業務をほぼ、ほぼですよ、ほぼ蔑ろ(ないがしろ)にしてデイケアに居座ってたのですから。

まーこの件に関しては自分にも言い分があります。けれどもそれを書くとまた長くなるので割愛させていただきます。


で、みんなが『〇〇チはビジンダーさんが好き』と思ってるとして。

「でもビジンダーさんって彼氏いるよね。」は、全然大丈夫なんです。
いやこれはワタシだけじゃなく、他の誰かがワタシと同じ立場でも平気でいられると思います。

しかしこれが院内の男性職員と不倫、しかもその男が女性をとっかえひっかえしているような、いわゆる『不誠実な女たらし』だったとしたら。


ワタシの立場はありません。ワタシはM病院を辞めなければいけなくなります。


・・・大袈裟に言ってるワケではありません。ワタシも男です。男としてのプライドがあります。

いや、ワタシのようなダメな男のほうが変にプライドが高い、というのが正解でしょうね。
そしてプライドが高い分、余計に周囲の目というのが気になるのです。

とはいえワタシではなく他の男でも、ワタシと同じ立場だったら同じ結論に至るでしょう。男にとって、これほど恥ずかしいことはないのです。

でもワタシは辞めるワケにはいきませんでした。その理由はデイケアです。


もちろん、1度はデイを去ろうとしました。訪問介護の所長になったときです。ワタシは、ワタシのような人間を所長にしてくれた院長先生の恩に報いなければなりませんでした。

しかしワタシはデイケアから離れることが出来ませんでした。

それはワタシがデイの創立メンバーであったということ・・・だけではないのです。『デイケア誕生編』は途中で省略してしまいましたが、本当にいろんなことがあったんです。

ワタシのM病院でのスタートはリハ助手です。そしてデイから完全に離脱したあともリハ助手。案外、デイケア勤務よりそっちのほうが長いかもしれません。

けれどもワタシが本当に心血を注いできたのは、やはりデイケアなのです。デイケアの歴史こそ、ワタシのM病院の歴史でもあります。

そしてワタシはそのデイケアを守らなければいけませんでした。フリンマンは面白半分・遊び感覚で女性を引っかけていたのかもしれませんが、こっちはそれどころではないのです。真剣なのです。辞められないのです。


つまりワタシの愚行ともとれる一連の行為は、

ワタシのため

ビジンダーさんのため

そしてデイケアのためにやったことなのです。

・・・そういうことにしておいて下さい。

A山山荘にてフリンマンに 決闘を申し込む とか。もうアホかと。

でも今、同じ状況だったら・・・多分、同じことをやっていたでしょう。ホントに事情があったんです。それは次回か次々回くらいに説明します。

ちなみにそのときの様相を絵にしたのがコチラ。

aburayama

aburayama14


「え? どういうこと??」

「うん。〇ッチ、どうした!?」

ws主任もビックリです。

しかしワタシは・・・ひるみません!!


「あなたと決闘したいと言っているんです!!」


フリンマンもws主任も、開いた口が塞がらない様子。まるでこの辺りだけ時が止まったようです。

その不思議な沈黙を、フリンマンが破りました。

「ちょっと隣りに来ない? 話しようか?」

「うん。コッチ来なよ。」

望むところです。もうマリオカートばりのショートカットで、座卓を飛び越えてそっちに行きたいくらいです。

しかしそうもいきません。ワタシは立ち上がり、飲み会を楽しんでる他の職員の後ろを通って部屋の突き当りまで行き、そこから折り返してフリンマンのところに行こうとしました。

けれどもそこは、広~い広~い大広間。その距離が長すぎたのです。折り返し地点に到着する前に、ワタシの熱は冷めてしまいました。

と同時に、「やらかした!!」という思いが沸き起こってきました。

「ワタシ、なに言ってくれちゃってんだろ!? ってゆーか最初の『
中世のヨーロッパでは云々』の件(くだり)、いる??」

 ・・・スカーレット・ピンパーネルのせいです。あれを見なければ、恐らくこんなこと言わなかったでしょう。しかし今さらどうしようもありません。

「ああ〇〇チくん。まあココ座って。」

「うん、ちょっと話聞きたい。」

ワタシは
フリンマンws主任の間に座らせられました。もう針の筵です。

「今の、決闘ってなに?? なんでそんなことしなきゃいけないの??」

「なんか俺・・・〇〇チくんの気に入らないこと、しちゃったかな??」

怒ってる風ではなく、本当に不思議そうにワタシを見ています。

「不満があるなら言いなさい。聞いてあげるから。」

ws主任も心配そうです。そりゃそうでしょうよ、いきなり決闘なんて言い出すんだから。常人には理解出来ないことでしょう。

・・・完全に追い詰められました。

「冗談です。スミマセン。」じゃ済まないような雰囲気です。言い訳らしい言い訳も浮かびません。

そして。苦し紛れに言ってしまったセリフが・・・これでした。

「フリンマンさんは2回も結婚して、ずるい!! 2回も結婚する人がいるから、ワタシのところに女性がまわって来ない!!」




「はぁ!?」

二人とも豆鉄砲を喰らったような顔をしています。まー当然の反応でしょう。

しかしこのセリフ、よくなかった。というのも、男性と女性の違いがあるにせよ・・・ws主任も1度、離婚を経験しているのです。

「それはちょっと違うんじゃないの!?」

ws主任のほうが先に嚙みついてきました。いやいやワタシも苦し紛れに出た言葉ですから。勘弁してくれませんかね、もう(´;ω;`)

次回へつづく

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