しねしね談

無職のおっさんがなけなしの金を叩いてDVDを借り、夏休みでもないのに感想文を書いてしまいます。ジャンルは主に洋画と海外ドラマ、どちらも古いのが好きです。

2026/02

次の話に進む前に、また余計な前置きというか。関連話、させていただきます。

といっても当時の話ではなく、1年と数カ月ほど前。母の葬儀が終わったあとの、ちょっとしたエピソード。

今回はその件と、その件に関する個人的な見解。書かせていただきます。


兄とふたり、帰りの車中でのこと。重い静寂の中、兄が語り掛けてきました。

「わかってたと思うけど・・・俺、親とは意識して距離を置いていたんだ。」

うん。それはわかっていたけれど。そのことに関しては自分にも、あんたに言ってやりたいことがある。

そう思いつつも、切り出せないでいました。


しばらくお互い、沈黙の状態が続いたあと。兄が呟くように言いました。

「ウチの母って・・・『察する』ということが、出来なかったよな・・・。」

うん。それは納得。この歳にして初めて、兄と意見が合ったような気がする。

母の遺骨を前にしてアレですが。これには頷く他ありませんでした。


『察する』というのは・・・説明の必要はないと思いますが。

AIで調べたところ「相手の事情や気持ちを推測し理解すること」らしいです。


で、ワタシの母なのですが。

推測はしてくれてるんでしょうけど、それが独りよがりというか。

しかもこっちが「違うんだけどな・・・」と思っていても気付いてくれない。

そういう、「相手の顔色を見て気付く」というのが出来ない人だったのです。


でもこれは・・・ワタシの母親に限らず、ではないかと。

確かに母、極端なくらいにそういう傾向がありました。

しかし思い返してみれば・・・今までの人生で自分が関わってきた人の中にも、そんなタイプの人間はたくさんいましたし。

ワタシだって人からそう思われてる可能性、ないとは言えません。


「I LOVE  YOU は、言わなければわからない」 という言葉があります。

どんなに想っていても言葉にしなければ、口にしなければ相手には伝わらない。

そういう意味合いの言葉です。

実際、そうなのかもしれません。

むしろ「言わんでもわかれ」「察しろ」という方が無理があるのでしょう。

けれども、言わなければならないことというのは大抵、言いにくいことでもあります。


次回の話は『疑心暗鬼』よりも、この『察する』ということがメインテーマとなります。

「雄弁は銀 沈黙は金」と言いますが。

あのころ、何も言わず黙っていたワタシは・・・結局、嫌な思いしかしませんでした。

ワタシを不安にさせたもの。それは

「誰が敵で誰が味方かわからない」「いや、むしろ全員が敵かも」

という、いわば『疑心暗鬼の念』です。


あのときリハ室内にいた中で。

事務のS原さんがリハ室を訪れる。そして長く滞在する。

そういうことは、普段あまりなかったことなのですが。

しかしお互いの関係性から考えると、それほど不思議なことではありません。

フリンマンやケアマネジャーにしても、そうでしょう。


ワタシが意外に感じたこと。それはそこに、病棟の看護婦がいたことです。

今となっては、それが誰だったか覚えていません。けれども確かにいたんです。


これがE島先生が主任の時代なら。病院全体が仲良し集団のころだったら。

別に普通です。

あのころは、病棟の看護婦のみならず。受付や事務の人たちも、気軽に出入りしていました。


しかしWS主任のときは違います。

もちろん患者の搬送や申し送りのようなことで、看護婦がリハ室に入ってくることはありましたが。

それはあくまで業務的なことです。長居することなどありませんでした。


・・・もしかしたら、そのときも。病棟の看護婦、患者のことで話しにきていただけだったかもしれません。

けれどもWS主任がワタシと話してる間、ずっとそこにいましたから。


だからこそ、WS主任が言ったのかS原さんが言ったのかは忘れましたが

「これは病院全体の総意である」

という言葉にも、信憑性を感じたのです。

その場にいなかった他の職員たち全員が、やはりデイケアのことをよく思ってはいないのではないか。

ワタシがそのデイケアで兼務しているのも、快く思ってないのではないか。

・・・ワタシがそういうふうに考えるのも、無理はないと思います。


このことに関連するエピソードがあります。

もう、名前出します。岩田さんです。

あなたとワタシで、デイの送迎をしたその帰り。岩田さんを途中で拾ったことがありました。

覚えていますか?

その送迎のあと、ワタシがいろいろ言って。あなたを怒らせたような記憶があります。

このときも、あなたはワタシのことを『変』だと思ったかもしれません。

そしてそれは、いわゆるジェラシーである、と。


・・・憶測で話を進まさせていただきますが。

あなたと岩田さんが2人で、楽しそうに会話してるのを見て。ワタシが焼きもちを焼いた。

それで『変』になって、おかしなこといろいろ言ってきた。

あなた、そのように思われたかもしれません。


これ。半分は合ってます。

確かにそのとき、そのような感情があったのは否めません。

でもそれは、ワタシが悪いワケではないです。

おべんちゃらを言うつもりはありませんが、焼きもちを焼かれるほど『いい女』に生まれたあなたが悪いのです。


・・・それはいいとして。

だから半分は合ってるんです。でも半分合ってるということは当然、半分は違います。

ワタシを『変』にさせたもの。それはやはり『疑心暗鬼の念』なのです。

その証拠に・・・あなたは知らなかったでしょうが。

ワタシはその日、デイケアでの仕事が終わったあと。岩田さんと話をするため、2階の事務室のほうに足を運んでいます。

そして、こう訊ねています。

「訪問介護事業所の所長であるワタシが、デイケアで兼務していることに関してどう思うか?」


その一連の行動も『変』であり、おかしい。

そもそも何でそこまで神経質になってるのか? 一体、何を恐れているのか?

またしても憶測になりますが。あなたはきっと、そんなふうに思われていることでしょう。


その「何でそこまで」ということに関しては、また違う機会にお話しさせていただきますけれども。

とりあえずワタシがこのころ、どれだけ不安な気持ちにさいなまれていたか。

M病院の職員全員に疑念を抱きながら、毎日を過ごしていたか。

その『疑心暗鬼の念』をひとり抱えて過ごす日々が、どれほど精神的に厳しかったか。

その辺はご理解いただきたいのです。


長々と書いてきましたが、そろそろお開きにしようかと。

最後に。

ワタシの問いに対し岩田さんがどう返答したか。

今回の記事、その言葉で締めくくらさせていただきます。


いきなりのことだったので岩田さん、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしました。

しかしすぐに、こう答えました。

「(ねずみ男)事務長が・・・事務長という立場でありながら、S行さんと個人的に仲良くしすぎているのは、どうかと思うけど・・・。

Tさんが訪問の仕事がないときに、デイケアに行くのは・・・別にいいんじゃないですか?」

はい。これでWS主任かS原さんが言った『病院全体の総意』というのは嘘というか、正しくないということになります。

けれどもこれは岩田さんが、この件に関係なかったというだけの話で。

ワタシの『疑心暗鬼』。まだまだ続きます。

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