実を言うと・・・自分には『断りたい理由』があったのです。

そのことについて語るとなると、また長い話になりますし。

あまり気持ちのいい話でもないですので、割愛させていただきます。


そして。

院長先生からも「もうデイケアには行くな」と言われてましたので。

それを理由に断ることだって出来たのです。


つまり、何が言いたいかというと。

『断りたい理由』も『断れる理由』もあった、ということです。


それを断れなかったのは、あなたからの電話、長すぎる説得に根負けして・・・ってまた前回と同じこと書いてますけど。

あなたの説得に応じてしまったのは、流されてしまった、断りきれなかった。

確かに事実としては、そうなのでしょうが。

自分の中に『断りきれない理由』というのも存在していたのです。


・・・『理由』というより『思い』と言ったほうが正確かもしれません。

その『思い』というのは、ひと言で言うと『自責の念』です。


ワタシはM病院デイケアの創立メンバーですから。

思い上がりと言われればそれまでですが、自分がデイケアを作って来たという自負もありましたから。

そのデイケアで働く職員が「仕事が大変で辛い」と嘆いているのであれば、それは自分にも責任があるのではないのか、と。

そういう『思い』もあって、「もあって」です。あなたの頼みを断れなかった。これは本当です。


でも、その『思い』は間違いでした。

これは当時を振り返って、とか。今から思えば、とか。

そういうことではなく、あのころ案外早い段階で、ワタシはそのことに気付いていたんです。


確かにワタシは、開設当初からのデイケアスタッフで。

自分で言うのもアレですが。そのころのワタシ、実によくやってたと思います。

2番目の看護婦さんが辞めたあとは特に。

ここで『がんばってましたアピール』するつもりはないのですが・・・

とにかく、よくやってました。


しかしワタシがどんなにがんばってみたところで、それでM病院デイケアが働きやすい職場になるワケではありません。

人が足りないのであれば、それは病院側にどうにかしてもらうしかないですし。

ワタシの力が及ぶところではなかったのです。

それを短絡的に、自分のせいなのかも、とか。『自責の念』とか。

勘違いも甚だしい、とでもいうか・・・それこそ思い上がりもいいとこ、てヤツです。