院長先生から「するな」と言われたことはやり続け、「やれ」と言われたことはやらない。

そんな『反抗期の中学生』みたいな毎日を送っていたワタシですが、それで平気でいられるほどの、図太い神経を持ち合わせているワケでもなく。

ずっと後ろめたさのようなもの、感じていたのです。


そんな矢先、思ってもみないような『厄介ごと』が起こります。

ブーカが訪問先で、トイレ掃除を行った際。

なんと・・・便器を破損させてしまったらしいのです。


あの・・・トイレ掃除してて。

どうやったら便器、壊せるんですかね?

『トイレ掃除マニュアル』、作らなければならなかったのでしょうか?


そうでなくても自分、院長先生の意に沿えてない状況なのに。

そうでなくても訪問介護事業所、病院の売り上げに貢献出来てないというか。

単刀直入に言うと、赤字経営なのに。

『M病院訪問介護事業所』って、赤字で書いてもいいくらいなのに。

そこにきて便器の弁償云々とか。もう本当に自分、立場ないです。


ちなみに「便器の破損」というのは、なんか「便器の一部が欠けた」とか。

そういうことらしいです。知らんけど。


「いや、知らんけどって・・・。

そもそも、破損させてしまったらしい、とか。そういうことらしい、とか。

なんで「らしい」なん?! 

アンタ、訪問介護事業所の責任者だったんでしょう?? それがなんでそんな、他人事みたいな口振りなの?!」


あなた、そう思われてるかもしれない。

・・・お答えしましょう。なぜワタシがそんな、無責任ともとれる言い方をしているのか。

それは本当に「知らない」からです。

いや、この件に関しては本当に。詳しくは知らないんです。

というのも、ブーカが報告しなかった・・・というのは毎度のことですが。

ワタシがこの件を知ったときには、既に訪問看護主任のH田さんが、その利用者のご自宅に迎い。

事実確認と対応をしてくれていたのです。

そして弁償するとかしないとかは、『病院預かり』と。

つまりワタシ、この件から外されたんです。完全に『蚊帳の外』に置かれてしまったのです。

なので、H田主任やケアマネジャーから聞いた、大まかな内容。それぐらいしか知ることが出来なかったのです。


しかしこの、一連の流れですけど。

もちろん「お前ひとりで解決しろ」となっていたら、それはちょっと厳しかったかな・・・と。そういう感は否めません

だけど訪問介護で起きた問題で、その所長が、事後対応する業務から外されるというのも・・・

それはそれで、辛いものがありました。

まだ責任者としては、心もとない。任せられない。そういう烙印を押されたようなものですから。

それに、病院に迷惑をかけたというのも・・・実際に迷惑をかけたのは、ブーカですけど。

とにかく本当に、院長先生に申し訳なくて。


そういうことが、心労になっていたのかもしれません。

その後、あなたも覚えているでしょうが。ワタシは気管支炎を発症し、M病院に入院することになります。