ウチの母はね、若いころはナントカ小町って呼ばれるほど評判の美人だったそうです。
・・・若いころの写真は火事で全部消失したそうで。真相はわかりません。
俺個人としては嘘だと思っている。でも言い寄ってくる男は大勢いたらしいです。
そんな母が彼氏に選んだのは大卒の山田さん。
母は厳しいというか酷い継母に育てられ、それこそ勉強どころではなかったらしいので。学のある人に憧れたんでしょうね。
クラシックが流れる喫茶店でよくふたりの時間を過ごしたそうです。
しかし母は山田さんとの結婚に踏み切れなかった。
というのも山田さんは高校時代野球部でキャッチャーをやっていたのですが、練習中に股間にボールを当て金玉を潰し、子供を作れない体になっていたのです。
そんな矢先、母に見合いの話が。そのころ山田さんとの間でちょっとしたことがあり、あてつけのような感じで見合いに出向いた母は、なんでか知らんその見合い相手(父)に一目惚れ。
「お父さん、顔だけはよかったもんね。」
「出来損ないのゴリラじゃねーか。眼科行け。」
結局、母は父と結婚。例の喫茶店で山田さんにその報告をしたとき、山田さん、人目を憚らずワァワァ声をあげて泣いたそうです。
それから随分経ったとある日。やっと建てた念願の店&マイホームの窓から外を見てた父が「おいおい、こっち来て見てみろ!!」と。
母が父のそばに行き、何気なく外をみると・・・道路挟んで向こう側に、ボロボロの服を着たいかにも ホームレス然とした山田さんが。
汚れた惨めな姿で、底の抜けかかった靴を引きずるように歩いていたそうです。
「あの人、俺たちと変わらんくらいの歳だろうに。あんなんなる人もおるんやな。」
それが母の、山田さんの姿を見た最後だったそうです。
「・・・少しは反省したの?」
「なにが?」
「いや俺が怒ることじゃないけど。反省したのかって? 男ひとりの人生台無しにしてしまって。」
「はぁ!? 女にフラれたくらいでダメになる男のほうが悪いっちゃろうもんっ!! 悔しかったらそこからがんばって、立派になって、見返さんね男なら!!」
「母さんにこっ酷く捨てられて、その気力すら無かったんだろうよ!! 親の因果が子に報いって言うやろが!! 母さんが山田さんにそんな酷いことしたから!! 母さんの息子ふたりは因縁引きずって結婚も出来んかったったい!!」
「あんたらは山田さんと違って、つくもんちゃんとついとろうが!!
それをなんね裏のMさんははよ結婚してもう孫が2人もおるとに!! あんたより若い近所の人もみんな結婚して子供連れて歩きよるとに!!
あんただけたい犬連れて歩きよるとは!!
恥ずかしい・・・なんねあんたたち兄弟ふたりは!? せっかく男に生んでやったのに、女ひとり幸せにすることも出来んやったとね!!」
しゅーーーん 母さん言い過ぎ。
で、競艇場の帰り道に戻りますけど。
そうです。わたしが女ひとり幸せに出来なかったおじさんです。
でも世の中には便利なシステムがありまして。
自分が幸せに出来ない女性を他の誰かが幸せにするシステム。料金無料。あなたはただ東側1番奥の席でくたばっててください、みたいな。
だから今日はよかったんだよ。2度と会えないと思っていた女性に会えて、しかも幸せそうな姿見れたんだもん。
よかったよかった、で赤坂四つ角。
よかったよかった、で大手門。
よかったよかった、でアレ?
よかったよかった、なのに・・・
どうしてなの?
鼻水が~止まらな~い♪
『ガリレオ 真夏の方程式』の杏さん状態。泣くシーンでめっちゃ鼻水出てるでしょ。アレ。
いや俺は泣いてないですよ。泣くワケないじゃないですか『勝手に舟券勝負』で勝ったのに。
競艇で勝って人生で負けてるけどね。
ただ本当に夕日が眩しくて。あ~夕日が目に染みる。あれ? これは涙? わたし、泣いてるの?
だから泣いてないって!!
ただ鼻水が止まらなくて、涙が止めどなく流れてきて。ルル3錠飲めば治る・・・かも。
いや悔しいんじゃない。悔しいワケないじゃないですか、好きな人が幸せになってるのに。
ただただ・・・哀しい。もう哀しくて哀しくて。
みんなには楽しい時間が過ぎているのに、時が流れているのに。自分だけ取り残されて。嫌な思いばっかりして。なにこれ? やっぱり 山田さんの呪い!?
福岡に住んでるだけに、不幸か?!
じゃ福岡に住んでる人間
みんな不幸になるべきじゃないか!!
なんで俺ばっかり!?
・・・とか言ってる場合じゃないんですよ。
あの、福岡市に住んでる人間なら大概知ってると思うんですけど、城門?だっけ。あの辺。
平和台陸上競技場入り口ぐらいから護国神社に抜ける3車線の細い道路。
あそこ、そうでなくても苦手なんですよ。ちょっと下り坂になってるし、2回ほどグネって曲がるとこあるし。
そこを流れる涙、いや流れればいいよ。メガネの下のほうから溜まっていって、もう前が見えんくらいになってきて。それで走れっとことだから。
どうかしたいんだけどMT車だから両手塞がってるし、後ろから車来てる&進行方向1車線だから停車することも出来んし。
笑っちゃう涙の 止め方も知らない
40年も生きて きたのにね(四捨五入すると50)
いや笑ってる場合じゃないのよホントに。
生きて きたのにね
いや生きてただけです。明日死ねと言われたら死にます。
・・・なんとか事故らずに済みました。死にたい死にたい言いながら実際そーいう場面になると人間生きようとするもんなんですね。生きててもしょうがないんだけどね。
でもそこからまた家に帰る道のり。まだ泣いてましたけど。山田さんのこと考えていたんです。
というのも父と会えなくなってから母、しょっちゅう山田さんの話するもんだから。前日も見舞い行った病院で聞かされたから。
それで思ったんだけど・・・
「母さん、山田さんに見返してほしかったんじゃないかな。」
立派になって。もう自分なんか手の届かない存在になって。後悔させてほしかったんじゃないかなって。うん、うまく言えないけど。母はそれを望んでいたんじゃないかなって。
・・・でも俺は。彼女にそんな酷いことされてないし。そもそも見返すなんて間柄でもないし。見返そうにも40過ぎて無職だし。どうしろって言うんだよぅ。
ぴえーーーん 。゚(゚´Д`゚)゜。
親が入院しててよかった。競艇で大負けして、泣いて帰ってきたと思われるところだった。
玄関開けると犬2匹が待ってて「散歩まだ!?」って軽くキレ気味に吼えられたんだけど、俺の様子見て一変、「どしたの?」って顔を覗き込んできたから
「メリーちゃん、ジェシーちゃん・・・
ぴえーーーん 。゚(゚´Д`゚)゜。」
って抱きしめて泣こう思ったんだけど、2匹とも怖がって家の奥引き下がって。そこから寄り付きもしねぇ(怒)。
でもね。もし山田さんがこのブログ見てくれてるなら(いや見てる可能性限りなくゼロだけど)俺は言いたい。教えてあげたい。
『あなたを捨てた俺の母も、決して幸せではなかったよ。』
・・・あんたが生まれたことだけが幸せとか歯の浮くようなこと言ってくれるけど。でもその俺はこんなに不幸せ。なに、この不幸の連鎖?
まーそれはいいとして。
母のこと、恨んでないでしょ? 母のほうには・・・いろいろ言っても今そんな話してるってことは、多少の負い目があるのかもしれんけど。
まあ・・・
そのうち死ぬから。
人ってあの世に行ったら、この世での一番いい時期だったころの姿に戻れるって話があってね。一番いい時期のふたりに戻って、あの世の喫茶店でいろんな話しなよ。
たとえば自慢の二男坊の話とか。
勉強もしないでエロ本ばっかり読んでるから、頭きて学校行ってる間に全部捨ててやろうと部屋中探して全部持ち出し、ゴミ袋に入れておいたところそのゴミ袋が行方不明。
で、忘れたころくらいに父の洋服箪笥を整理しよう開けたら、そのエロ本がびっしり。
親子でエロ本の回し読みか!?
・・・せっかくいい話になってきた流れ、自分でぶった切ってごめんなさい。
でも、あの世のエロ本・・・じゃなくて喫茶店とか、俺って結構いいこと書くねーなんて思ってたんだけど。よくよく考えてみたら
俺は女性と喫茶店行ったことない!!
そもそも喫茶店自体行ったことない!!
ぴえーーーん 。゚(゚´Д`゚)゜
数年前、母とイオン内にあるコメダ入ったことあるけど。あれはカウントされるんかいな。コーヒージェリーだって。なぜゼリーと言えないのか。
さて、長々と書いてきましたが。
まだだ!! まだ終わらんよ!!
もう『フライングなんとか』とか競艇とか関係なくなってきてるんで。次回はタイトル変えます。
次回
悪魔が来りてパチを打つ
モテないのコジらせて、ついに 悪魔になりまひた。
またしても『俺は強いよ v( ̄∇ ̄)v』的自慢話注意報発令みたいな話になりますが。ご了承ください。
追伸:母が最後に山田さんの姿を見た数年後。夜、隣り合って寝ていた父が母に言ったそうです。
「おかしいんだよな・・・。」
「最近なんだけど・・・変なんだよ。寝てるとき、俺とお前の間に誰かいるような・・・。」
・・・若いころの写真は火事で全部消失したそうで。真相はわかりません。
俺個人としては嘘だと思っている。でも言い寄ってくる男は大勢いたらしいです。
そんな母が彼氏に選んだのは大卒の山田さん。
母は厳しいというか酷い継母に育てられ、それこそ勉強どころではなかったらしいので。学のある人に憧れたんでしょうね。
クラシックが流れる喫茶店でよくふたりの時間を過ごしたそうです。
しかし母は山田さんとの結婚に踏み切れなかった。
というのも山田さんは高校時代野球部でキャッチャーをやっていたのですが、練習中に股間にボールを当て金玉を潰し、子供を作れない体になっていたのです。
そんな矢先、母に見合いの話が。そのころ山田さんとの間でちょっとしたことがあり、あてつけのような感じで見合いに出向いた母は、なんでか知らんその見合い相手(父)に一目惚れ。
「お父さん、顔だけはよかったもんね。」
「出来損ないのゴリラじゃねーか。眼科行け。」
結局、母は父と結婚。例の喫茶店で山田さんにその報告をしたとき、山田さん、人目を憚らずワァワァ声をあげて泣いたそうです。
それから随分経ったとある日。やっと建てた念願の店&マイホームの窓から外を見てた父が「おいおい、こっち来て見てみろ!!」と。
母が父のそばに行き、何気なく外をみると・・・道路挟んで向こう側に、ボロボロの服を着たいかにも ホームレス然とした山田さんが。
汚れた惨めな姿で、底の抜けかかった靴を引きずるように歩いていたそうです。
「あの人、俺たちと変わらんくらいの歳だろうに。あんなんなる人もおるんやな。」
それが母の、山田さんの姿を見た最後だったそうです。
「・・・少しは反省したの?」
「なにが?」
「いや俺が怒ることじゃないけど。反省したのかって? 男ひとりの人生台無しにしてしまって。」
「はぁ!? 女にフラれたくらいでダメになる男のほうが悪いっちゃろうもんっ!! 悔しかったらそこからがんばって、立派になって、見返さんね男なら!!」
「母さんにこっ酷く捨てられて、その気力すら無かったんだろうよ!! 親の因果が子に報いって言うやろが!! 母さんが山田さんにそんな酷いことしたから!! 母さんの息子ふたりは因縁引きずって結婚も出来んかったったい!!」
「あんたらは山田さんと違って、つくもんちゃんとついとろうが!!
それをなんね裏のMさんははよ結婚してもう孫が2人もおるとに!! あんたより若い近所の人もみんな結婚して子供連れて歩きよるとに!!
あんただけたい犬連れて歩きよるとは!!
恥ずかしい・・・なんねあんたたち兄弟ふたりは!? せっかく男に生んでやったのに、女ひとり幸せにすることも出来んやったとね!!」
しゅーーーん 母さん言い過ぎ。
で、競艇場の帰り道に戻りますけど。
そうです。わたしが女ひとり幸せに出来なかったおじさんです。
でも世の中には便利なシステムがありまして。
自分が幸せに出来ない女性を他の誰かが幸せにするシステム。料金無料。あなたはただ東側1番奥の席でくたばっててください、みたいな。
だから今日はよかったんだよ。2度と会えないと思っていた女性に会えて、しかも幸せそうな姿見れたんだもん。
よかったよかった、で赤坂四つ角。
よかったよかった、で大手門。
よかったよかった、でアレ?
よかったよかった、なのに・・・
どうしてなの?
鼻水が~止まらな~い♪
『ガリレオ 真夏の方程式』の杏さん状態。泣くシーンでめっちゃ鼻水出てるでしょ。アレ。
いや俺は泣いてないですよ。泣くワケないじゃないですか『勝手に舟券勝負』で勝ったのに。
競艇で勝って人生で負けてるけどね。
ただ本当に夕日が眩しくて。あ~夕日が目に染みる。あれ? これは涙? わたし、泣いてるの?
だから泣いてないって!!
ただ鼻水が止まらなくて、涙が止めどなく流れてきて。ルル3錠飲めば治る・・・かも。
いや悔しいんじゃない。悔しいワケないじゃないですか、好きな人が幸せになってるのに。
ただただ・・・哀しい。もう哀しくて哀しくて。
みんなには楽しい時間が過ぎているのに、時が流れているのに。自分だけ取り残されて。嫌な思いばっかりして。なにこれ? やっぱり 山田さんの呪い!?
福岡に住んでるだけに、不幸か?!
じゃ福岡に住んでる人間
みんな不幸になるべきじゃないか!!
なんで俺ばっかり!?
・・・とか言ってる場合じゃないんですよ。
あの、福岡市に住んでる人間なら大概知ってると思うんですけど、城門?だっけ。あの辺。
平和台陸上競技場入り口ぐらいから護国神社に抜ける3車線の細い道路。
あそこ、そうでなくても苦手なんですよ。ちょっと下り坂になってるし、2回ほどグネって曲がるとこあるし。
そこを流れる涙、いや流れればいいよ。メガネの下のほうから溜まっていって、もう前が見えんくらいになってきて。それで走れっとことだから。
どうかしたいんだけどMT車だから両手塞がってるし、後ろから車来てる&進行方向1車線だから停車することも出来んし。
笑っちゃう涙の 止め方も知らない
40年も生きて きたのにね(四捨五入すると50)
いや笑ってる場合じゃないのよホントに。
生きて きたのにね
いや生きてただけです。明日死ねと言われたら死にます。
・・・なんとか事故らずに済みました。死にたい死にたい言いながら実際そーいう場面になると人間生きようとするもんなんですね。生きててもしょうがないんだけどね。
でもそこからまた家に帰る道のり。まだ泣いてましたけど。山田さんのこと考えていたんです。
というのも父と会えなくなってから母、しょっちゅう山田さんの話するもんだから。前日も見舞い行った病院で聞かされたから。
それで思ったんだけど・・・
「母さん、山田さんに見返してほしかったんじゃないかな。」
立派になって。もう自分なんか手の届かない存在になって。後悔させてほしかったんじゃないかなって。うん、うまく言えないけど。母はそれを望んでいたんじゃないかなって。
・・・でも俺は。彼女にそんな酷いことされてないし。そもそも見返すなんて間柄でもないし。見返そうにも40過ぎて無職だし。どうしろって言うんだよぅ。
ぴえーーーん 。゚(゚´Д`゚)゜。
親が入院しててよかった。競艇で大負けして、泣いて帰ってきたと思われるところだった。
玄関開けると犬2匹が待ってて「散歩まだ!?」って軽くキレ気味に吼えられたんだけど、俺の様子見て一変、「どしたの?」って顔を覗き込んできたから
「メリーちゃん、ジェシーちゃん・・・
ぴえーーーん 。゚(゚´Д`゚)゜。」
って抱きしめて泣こう思ったんだけど、2匹とも怖がって家の奥引き下がって。そこから寄り付きもしねぇ(怒)。
でもね。もし山田さんがこのブログ見てくれてるなら(いや見てる可能性限りなくゼロだけど)俺は言いたい。教えてあげたい。
『あなたを捨てた俺の母も、決して幸せではなかったよ。』
・・・あんたが生まれたことだけが幸せとか歯の浮くようなこと言ってくれるけど。でもその俺はこんなに不幸せ。なに、この不幸の連鎖?
まーそれはいいとして。
母のこと、恨んでないでしょ? 母のほうには・・・いろいろ言っても今そんな話してるってことは、多少の負い目があるのかもしれんけど。
まあ・・・
そのうち死ぬから。
人ってあの世に行ったら、この世での一番いい時期だったころの姿に戻れるって話があってね。一番いい時期のふたりに戻って、あの世の喫茶店でいろんな話しなよ。
たとえば自慢の二男坊の話とか。
勉強もしないでエロ本ばっかり読んでるから、頭きて学校行ってる間に全部捨ててやろうと部屋中探して全部持ち出し、ゴミ袋に入れておいたところそのゴミ袋が行方不明。
で、忘れたころくらいに父の洋服箪笥を整理しよう開けたら、そのエロ本がびっしり。
親子でエロ本の回し読みか!?
・・・せっかくいい話になってきた流れ、自分でぶった切ってごめんなさい。
でも、あの世のエロ本・・・じゃなくて喫茶店とか、俺って結構いいこと書くねーなんて思ってたんだけど。よくよく考えてみたら
俺は女性と喫茶店行ったことない!!
そもそも喫茶店自体行ったことない!!
ぴえーーーん 。゚(゚´Д`゚)゜
数年前、母とイオン内にあるコメダ入ったことあるけど。あれはカウントされるんかいな。コーヒージェリーだって。なぜゼリーと言えないのか。
さて、長々と書いてきましたが。
まだだ!! まだ終わらんよ!!
もう『フライングなんとか』とか競艇とか関係なくなってきてるんで。次回はタイトル変えます。
次回
悪魔が来りてパチを打つ
モテないのコジらせて、ついに 悪魔になりまひた。
またしても『俺は強いよ v( ̄∇ ̄)v』的自慢話注意報発令みたいな話になりますが。ご了承ください。
追伸:母が最後に山田さんの姿を見た数年後。夜、隣り合って寝ていた父が母に言ったそうです。
「おかしいんだよな・・・。」
「最近なんだけど・・・変なんだよ。寝てるとき、俺とお前の間に誰かいるような・・・。」
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