ワタシとねずみ男事務長は同期入社です。

院長の面接も同じ日に受けました。

その翌年か翌々年が2000年問題で、元日の日にリハビリ機器やパソコンを診に行ったので。確か1998年か1999年だったと思います。

ワタシの最初の仕事はリハ助手でした。


当時の病院の中心人物は、外来主任のマリア・テレジアさんです。

一部署の主任が病院全体を取り仕切っているとなると、少しいびつな感もしますが。彼女は慕われていました。そして彼女を慕う病院職員も皆いい人たちでした。

当時は部署の垣根などなく、みんな仲が良かったんです。その状況を作り出す要因となったのが4階の食堂と1階の男子更衣室兼タバコも吸える休憩所。

ワタシが入ったころはほぼ全員、食事は4階食堂で摂っていました。

リハビリ・外来・受付・病棟。どの部署も交代制で昼休みをとるので、食堂には当然、違う部署の職員ばかり集まります。その人たちがお喋りしながら一緒に昼ご飯を食べるのです。楽しい交流の場でした。

そして男子更衣室。裏口から入ってトイレの前を通った、突き当りにある部屋です。デイの施設が立つ前は、その部屋の後ろ隣に女子更衣室はありませんでした。

まだ男子職員が少ない時代。ロッカーの数も少ないのです。広く使えたその部屋にはLの字に大型ソファーが置かれ、小さな冷蔵庫、本棚までありました。

本棚にはE島先生が寄贈した『バビル二世』全巻が陳列されていました。なぜにE島先生が『バビル二世』全巻持っていたのか。謎です。

4階で食事を終えた職員、特にタバコを吸う人はこの部屋に来て談笑したり、マンガを読んだり。寝たい人は寝たり。自由な時間を過ごしていました。本当に楽しい日々でした。


ワタシが後に一緒に働く、『最初の被害者』デイケア看護婦第一号のY島さんと初めて会ったのもこの部屋です。

そのときは確かリハの仕事が暇で、勤務時間中でしたがタバコを吸いにきていたときだと思います。Y島さんも時間が空いたのか、コーヒーを飲みにきたのです。

2人っきりになるのが気まずくて、すぐに部屋を出ようとしました。そんなワタシにY島さんは気さくに話かけてくれました。

当時はまだ介護福祉士が少なかった時代です。実際、病院にはワタシひとりしかいませんでした。物珍しさもあったのでしょう。いろいろ話をしました。同い年なのもこのとき知りました。彼女の最初の印象は『暖かい人だな』でした。


そのY島さんを含め、看護婦さんや事務の人たち・リハスタッフ。みんないい人ばかりでしたが、特筆すべきは男性職員。もう・・・いい男ばっかりです。

フリンマンだって不倫さえしなければいい男だし(いや、いい男だから不倫出来るのか(≧ヘ≦) )、事務のH川さんだって落ち着いた感じの癒し系男子です。

そのフリンマンはやや年上、H川さんは既に結婚していたので除くとして。他の男子職員もイケ面揃いでした。


ワタシのリハ助手師匠。坊主頭でひげ面のワイルド系:見た目やくざさん。

スポーツマンタイプで爽やか系ハンサムの看護師:T田さん。

少し影がある、物静かで落ち着いた感じのイケ面看護師:Tさん。


・・・学園ドラマなら、3人とも主人公クラスのいい男ばかり。そこにワタシが加わって4人だから。


どんだけバランス悪いフラワー4だよっ!!


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次回はいかに彼らがモテモテだったかエピソードと、事務長の野望を書きます。

悲劇の始まりです。